今回は食べ物の描き方講座。重要なのはシズル感です。
シズル感とは一体なんぞや、となると思います。イラストを一目見て美味しそう、食べたい!と思える臨場感のことを言います。食べ物のイラストはこの「シズル感」がなければ美味しそうにはなりません。
▽目次
食べ物の描く重要な要素「シズル感」とは?
まずこちらを見てください。この二つを見比べて、どちらが美味しそうでしょうか。何が違うのでしょう?
左の方が、ツヤっとしていてなんだか美味しそうに見えます。これが、シズル感の正体です。生卵のツヤツヤしたハイライトが、右のイラストにはありません。
例に挙げた生卵は、質がツヤっとしたものなので非常にわかりやすいと思います。こうした質感のものは、効果的にハイライトをいれることによって、グっとおいしく見えてきます。
食べ物が美味しく見えるハイライトの入れ方
ハイライトはただホワイトを入れればいいというものではありません。
なんとなく闇雲に入れても、ただのヨゴレや塗り残し、白い色がついてしまっている、といった状態に見えてしまいます。
こちらは失敗例です。
- ハイライトの量が多すぎて、平面的で色が抜けているように見えてしまっています。卵の形を無視しているのでボコボコして見えます。
- 元々薄い色の場所にハイライトを入れている為、入っているのかいないのかよくわかりません。
ハイライトを入れるコツ
ツヤツヤしたハイライトを入れるコツは以下の2点です。
- 光源を決めたら絶対に守る
- ものの凹凸を無視しない
ツヤを出したい場合は、キワをぼやかさない、くっきりとさせましょう。これらを守ればツヤツヤとした美味しそうに描くことができます。
食べ物が美味しそうに見えるハイライトの例
食べ物が美味しそうに見えるハイライトの例です。
スープや油などの食べ物には必須のハイライト。写真をみながらチャレンジしてみてください。描きながらお腹が空いてきたら大成功です!
著・画 なぎかわみん
フリーのイラストレーター。主に広告系イラストとソーシャルゲームイラストを制作させていただいております。
Twitter:https://twitter.com/mominagi