今回はイラストレーター・ももいろねさんによる『【解説】男性のキャラの描き方・男女の描き分けのコツ【イラストメイキング/ SAI2】』の動画を元に、男性イラストの練習方法と男女の描き分けのポイントを解説します。
「理想の男の子を描きたいのになぜか上手くいかない」「女の子と似てしまう」と悩まれている方は是非参考にしてみてください。
▼目次
男性キャラの練習方法
絵柄の研究をする
体のバランスを学びつつ練習する
男性の描き方メイキング
アタリをとる
下書きを描く
線画と下塗りをする
着色のポイント
男性キャラの練習方法
絵柄の研究をする
まず絵を描き始める前に、どんな絵柄の男性が好きなのかを把握しましょう。次に、好きな絵柄の顔のパーツバランスを調べます。その段階で男性の骨格なども学んでいきます。
参考資料として、動きの知識をつけるためのポーズ集や写真集・流行りの絵柄を学ぶためのアニメやゲームのビジュアルファンブック・男性ファッション誌などでトレンドを押さえておくとイラストに活かしやすくなります。
体のバランスを学びつつ練習する
イラストの練習として動画や写真の人物を短時間で描くクロッキーや、トレース可能な資料などを元に、描きながらポーズや体つきを学ぶ方法があります。
練習を通して全身の比率や顔のバランスを取れるようになってきたら、自分のイラストにチャレンジしてみましょう。
男性の描き方メイキング
女の子の描き方と比較しながら説明します。
アタリをとる
まず大まかなポージングを考えます。
男性の場合は頭のラインを縦に長めに取り、頬の膨らみを抑えて顎やエラのラインがわかるようにします。また、首を太めにして喉仏や後頭部から繋がる鎖骨の筋を描きます。肩幅は広めにし、筋肉のつき方にも気をつけて男性らしさを出すのがポイントです。
下書きを描く
顔のパーツを描いていきます。男性の場合は目の位置を高めにし、それに合わせて鼻と口を描きます。目と眉の位置を近づけると男性らしいキリッとした顔立ちになり、離すと柔らかな印象になります。
描きたい雰囲気に合わせて使い分けてみてください。また、鼻と口の位置を離しすぎるとだらしない顔になってしまうので、注意しましょう。
逆に女の子の場合は目の位置が低く、顔の下半分にパーツを寄せています。女の子の顔パーツは鼻筋などを省略していますが、男性の場合は目や鼻のラインも描き込んでいきます。
二重の上のまぶたの線も女の子の場合はくぼみで描き、男の子の場合はしっかりとラインを取ります。
女の子の髪は前髪と後ろ髪の塊にわけて描きます。
男性の場合はつむじを意識して描き込みます。
顔に合わせた服装を選び、今回のスーツでは襟の形や肩から袖の切り替えに注意して資料を確認しながら描き込んでいます。
線画と下塗り
下書きレイヤーの不透明度を下げて線画を描き、着色前の下塗りをしました。
着色のポイント
男性の場合は目の下に涙袋を描き、目尻に影と薄いオレンジ色を入れています。また、肌色は女の子と比べて少し濃い影を使い、明るい赤色を控えて彩度を落とした色みにしています。頬の赤みはあまり入れないようにし、鼻筋がわかるように影や光で表現します。
髪や服に強いハイライトは使わず、全体の雰囲気に合わせた色みで統一して完成です。
まとめ
今回は男性イラストの練習方法と男女の描き分けのポイントをご紹介しました。男性イラストを描くときは、以下のポイントに気をつけて描いてみましょう。
- 頭の形を縦長に取る
- 目や鼻などのパーツの形と位置を意識する
- つむじから髪が生えている意識で描く
- 首の太さや肩幅など骨格や体のバランスで男性らしさを出す
これらのポイントを押さえつつ、好みの絵柄の研究や練習を通して自分のイラストに取り入れてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
さらに詳しく学びたい方は解説動画をチェック!
こちらの動画では、アタリから完成までのメイキングを見ることができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。
記事元の作者:ももいろね
イラストレーター兼デザイナーとしてイラスト講座やメイキング動画、キャラクターデザインなど幅広く手がけ活動しています。
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