潤んだ瞳は「光の反射」がポイント! 目の塗り方 基礎編

潤んだ瞳は「光の反射」がポイント! 目の塗り方 基礎編

第一印象を決める「目」

イラストで一番注目される、顔。特に「目」は、第一印象を決める最も重要なパーツです。

 

今回は、そんな「目」の塗り方をご紹介します。瞳の構造や塗り方は意外とシンプル。記事を読んで実際に塗りながら瞳の描写の基本形をマスターしましょう。

 

目の塗り方メイキング

目の塗り方は

  1. 配色
  2. グラデーション
  3. 影の描写
  4. ハイライト
  5. 仕上げ

という順番で仕上げます。大まかにベースを決めた後、細かい描写をプラスするというイメージで進めましょう。

1.配色を決める

瞳のベースとなる色を塗ります。塗り残しがないようにバケツツールを使うと良いでしょう。

レイヤー:通常

カラーコード:ff586c

2.グラデーションを付ける

柔らかいブラシなどで軽く明暗と色味をつけます。複数の色をグラデーションに使ってもOKです。色相が遠い場合は、レイヤーを分けておくと修正がしやすくなります。

レイヤー:通常

カラーコード:921422、fbc199

3.影を入れる

1影

固めのブラシで瞳孔と目の上部、周囲の影を塗ります。

レイヤー:通常/乗算

カラーコード:951524

2影

まぶたの影が目に落ちるイメージで瞳に影を加えます。この時、1影のキワの印象が消えないように気を付けましょう。

レイヤー:通常/乗算

カラーコード:470000

4.光を入れる

この工程でポイントとなるのが瞳の質感です。目は水分を含んでいるため光を反射しやすい、という特徴があります。


光を入れる箇所は

  • 上からの直接光
  • 下からの反射光

の2つです。さらにハイライトが入る予定の位置にも明るさを足しておきます。

レイヤー:通常/オーバーレイ

カラーコード:ffd4bb

5.ハイライトを入れる

ハイライトを加え、その下に瞳の色に合った彩度の高い色味を入れます。この作業により、目がキラッとして発光しているように見えます。ハイライトはアクセントとして使い、くれぐれも入れすぎないようにしましょう。今回はふたつにしましたが、お好みでOKです。


レイヤー:通常/オーバーレイ

カラーコード:ffffff、e7452e

  6.仕上げ

  • まつげ

まつげ両端の線画を色トレス(※)して明るくします。

 

※色トレスとは線画に色味を加ええて馴染ませる技法です。

  • 白目

影の描写を加えます。白目の上部と目のキワに、まぶたの影を加えました。

  • 目のまわり

肌と目のキワにも影を入れます。涙袋が目に落とす影です。

レイヤー:通常など

これで目の描き方は完成です。

好みに合わせてバリエーションを作ろう

目の塗り方にちょっとした変化を付けてテイストを変えたものを作ってみます。虹彩、瞳、白目、ハイライト、影など先ほどの描写の基本構造は一緒です。

瞳孔の描写を変える


瞳孔を塗りつぶさないバージョンです。ライトな印象となり先ほどよりも光を反射しているように見えますね。

ハイライトの位置、数を変える


下からのハイライトを1つにしてみると落ち着いた雰囲気が出ました。

上達の近道は「真似をすること」?

お気に入りの描き方や塗り方は、真似をしてみるのもオススメ。見るだけでなく実際に手を動かすことで一段とテクニックが身に付きやすくなります。

 

基本的な描写をマスターした後は自分の好みのテイストになるように応用してみましょう。