最近、外で絵を描いていますか?
MUGENUPの背景担当のアートディレクターも、瑞々しい緑の色合いを探すために近所の公園に素材を集めに出かけることもあります。実際の風景を見ながら葉っぱの色合いと反射光をチェックするなど、鮮やかな色彩表現が確認できます。しかし、普段からキャンバスやペンを持ち歩いていないという方も多いのではないでしょうか。
持ち運びが出来るお絵かきアプリのススメ
そんなときにオススメなのが、スマホやタブレットのお絵かきアプリです。最近のフリーペイントソフトはとても進化しています。有料PCソフト顔負けの本格的な機能だけではなく、アプリとして携帯したスマホやタブレットを「液タブ」風に使うこともできるんです! スマホやタブレットは持ち運びに優れているので、屋外やデスク以外のあらゆる場面で使うことができるのは嬉しいですね。
今回の記事では、
- スマホとタブレットでできる新しいお絵描きスタイル
- 外出先でお絵かき1日シミュレーション
- イラスト制作のオススメスポット
をご紹介。アプリを使って「お絵かきの旅」に出かけてみましょう!
どこでもお絵描き『メディバンペイント』
今回、使用するアプリは『メディバンペイント』。
Windows・Mac・iOS・Androidに対応している無料のペイントソフトで、スマホやタブレットでもレイヤー機能やカラーパレット、左右反転、トリミングなどPCのペイントソフトと同様の機能を多く搭載しています。
▽ 無料ダウンロードはこちら
http://medibangpaint.com/
タブレット用アプリの利点は、画面が大きいので液晶タブレットのように描くことができることもひとつです。
ペンによって筆圧感知に対応しており、筆の入り抜きもしっかりしているので描き心地も良いです。
▽筆圧感知の対応のスタイラスペンはこちら
http://medibangpaint.com/use/2015/08/stylus/
漫画作成機能も充実!
メディバンペイントはイラスト制作だけではなく、コマ割り機能やトーン素材、漫画に適したフォントなど、漫画制作機能も充実しています。
タブレットで空いた時間にネームを進め、自宅でペン入れなど本格的な作業をすることもできます。
制作面だけではなく、保存方法も最新
「クラウドに新規保存」をすることで、タブレットやPCの他の端末からでもデータを開くことができます。クラウドに保存することで端末の容量を気にすることなくどんどん保存でき、とても便利です。
スマホとタブレットを使ってイラスト制作!
休日の一日を例にしてスマホとタブレットを使った、新しいお絵描きスタイルをご紹介します。
今回は楽しい休日を公園で過ごしてみましょう。
まずは自宅から移動して電車に乗り込みます。
移動時間を使って絵を描きはじめます。
スマホのように常に持ち歩いているもので絵が描けると、ただの移動時間がアイデアを考える時間に変化します。
ささっとラフを描いてみました。
※画像はイメージです
電車が目的地の駅に到着間近なのでデータを保存します。
こういうときに「クラウド保存」の便利さを実感します。
液晶タブレットで風景を描く
目的地の公園でイラストを描こうと思います。
タブレットを使って、先ほどの続きから描き始めます。
その場で写生することができるので、背景イラストの練習やアイデアのストックに役立ちますね。創作意欲アップにもつながります。
インスピレーションを高めるオススメのスポット
タブレットを持って出かけたいスポットは、公園以外にもたくさんあります。
素材集めや風景画の練習をかねて、出かけてみましょう。また、普段は行かない場所に出かけて気分をリフレッシュするのもいいですね。
商店街
情緒あふれる商店街。
商店街は人々の日常を描く必須ロケーション。利用客を観察することで、幅広い年齢の人物の描き方や、物を買う、人と話すなど日常の動作もチェックできます。様々なお店の外観はデザインの参考になります。
学校
学園モノの頻出の学校、校舎。アニメや漫画、ゲームのどの作品にも登場する王道ロケーションです。外観を模写する、校庭の遊具や雨だまりなど雰囲気がある画面が沢山描けます。ただし建物に入りたい場合は、必ず許可を取りましょう。
ビル群
立ち並ぶ姿に圧倒される、ビル群。
現代の象徴的な建物が立ち並び、現在を舞台にした作品には欠かせません。
都内では表参道、汐留エリアのような近未来的デザインや、複数枚の窓ガラスがどのように反射をしているかなども確認できます。臨場感のあるSFの風景がの描写にピッタリです。
団地
生活感が溢れる団地。
子供からお年寄りまで様々な年代の方が住んでいます。緑が溢れ、商店も立ち並ぶ風景は日常の演出におすすめです。また直線が多い建物が、狭い範囲に隣接して建っているのも特徴のひとつ。パース表現の強化、複数の棟を使った遠近感の練習に使えます。
廃墟
不思議な魅力がある廃墟。
当時の生活感を残しつつ朽ち果てた建物に、緑や光が差し込む様子は、ファンタジー作品をはじめ非日常的なモチーフを探せるスポットです。廃墟で有名な軍艦島は映画『進撃の巨人』をはじめ、様々な作品のモデル地となっています。
ただし、廃墟が私有地の場合は無断の立ち入りは禁止ですので許可を取りましょう。また、老朽化などで危険な場合もあるので注意しましょう。
仕上げは自宅で本格作業
帰宅後は、タブレットで保存したデータを開き、その日作成したイラストを仕上げます。
※画像はイメージです
クラウドに保存したデータはどの端末からでも開いて編集することができるので、外出先でも自宅でもどこでもイラストを描くことができます。外出先の空いた時間にスマホやタブレットを片手にイラスト制作することもできますね。
次のお休みは、ちょっとだけ遠くへ出かけて
新鮮な風景と気持ちでイラストを描いてみてはいかがでしょうか。