DeNA「ハッカドール」×いちあっぷ講座 全イラストテクニック総集編
2016.10.25
今回の記事は2016年9月5日~10月10日に「MUGENUP STATION」上で開催された『ハッカドール ハロウィンエンドカード制作コンペ』の結果発表です。
応募総数はなんと160点以上!
どんな作品が選ばれたのでしょうか?
DeNAが運営するスマートフォン向けニュースアプリ『ハッカドール』は、可愛い3人のキャラクターがサブカルチャーに特化したニュースを届けたり、毎クールのアニメ視聴を管理したりしてくれる人気アプリ! 2015年10月には『ハッカドール THE あにめ~しょん』としてTVアニメ化もされています。
▽ハッカドール公式サイト
▽アニメ第1話はniconicoで無料配信中
http://ch.nicovideo.jp/hackadoll
応募総数160点以上の中から選ばれたのは、5作品! ハッカドール0号から4号まで選ばれる結果となりました。
受賞作品はニュースアプリ『ハッカドール』のエンドカードとして掲載されます。10月末のハロウィンを乞うご期待してくださいね。
今回もDeNAのハッカドールチームの方々に、どんな観点から作品を選んだのかと、評価のポイントを伺いました。講評と共にご紹介します。ファンアート制作のヒントにもなるので、是非ご覧ください。
イラスト:Hiki
こちらの作品が最優秀作品です。おめでとうございます!
大胆な構図とキュートなポージングでキャラクターの可愛さが全面に出ていて、パッと目を奪われる大変魅力的な作品です。
おねえさんキャラの2号ならではの口に指を当てたポーズに、ちょっぴりおしとやかに足を閉じてジャンプしている、キャラクターの性格に配慮した絶妙なポーズですね。
ハロウィンといえば、かぼちゃやお菓子などの様々なデコレーションから、独特のコスチュームなどで普段と違った印象の作品作りが行え、イラストレーターの腕がなるテーマです。この作品は特にリボンやフリルなどのデコレーションが細部まで描きこまれていて、ハロウィンならではの華やかな印象に仕上がっています。
かぼちゃのバッグに入った小さな1号と3号も、キャラクターの特徴をしっかり掴んでいて可愛らしく、キャラクターファンにも嬉しい1枚になっていますね。
イラスト:たたぽぽ
とにかくかわいい!の一言に尽きます!
ちょっぴり照れて恥ずかしがっている1号の表情が、いつも元気いっぱいな彼女とのギャップを産んでいて新鮮です。さらに、少し露出の多い衣装、ポーズ、クローバーの尻尾など、「かわいい」を盛り立てる表現が随所に散りばめられています。
ハロウィンといえば、黒が主体なので、全体的にビビットな印象になりがちですが、淡いトーンでまとめることで、キャラクターの可愛さとよりマッチした作品に仕上がっていると思います。
非常にかわいいのですが、どんなシチュエーションなのかちょっと分かりづらいので、シーンの説明がもう一つ加えられると更に良い作品に仕上がるでしょう。
イラスト:丸井シロ
まるで物語の1シーンのように、シチュエーションが切り取られている作品ですね。
画面に向かってキャラクターの手を差し伸べることで、イラストを見る人まで巻き込んで、一つの世界観が広がっています。
いつも無気力な3号ですが、ハロウィンにテンションが上がっているのでしょうか。高揚した感じが表情から読み取れて、そんな3号と思わず一緒に出かけたくなる、そんな作品だと思います。
かぼちゃの中身のように、もっと全面に細かいディティールが散らばっていると、よりハロウィンらしいイラストになると思います。
イラスト:きみた
いつも快活で得意げ、そんな4号の特徴がハロウィン小物を使って上手く表現されています。
ハロウィンといえばとりあえずかぼちゃを並べたくなりますが、その発想もあったのか! とかぼちゃの使い方が斬新です。かぼちゃのフタを持ち上げさせることによって、よりキャラクターに合ったポーズが生まれていますね。
元気いっぱいで、ちょっぴり自信家、そんな少し複雑な4号の表情ですが、しっかり表現されています。1本だけ見せたキバがさらにキャラクター性を作っていて、上手いです!
かぼちゃの中に4号が入り込んでいしまっているのが非常に惜しいので、もっと前に出てくるようなポーズで更にキャラクターが強調されるとより印象強い作品に仕上がったのでは、と思います。
イラスト:四ノ咲
素晴らしいスタイルながらも原作ではいつも苦労しているシチュエーションばかりでなかなか見ることのできない、0号の大人のセクシーさが見事に魅力たっぷりに表現されている作品ですね。
ボディラインに沿ったセクシーな衣装に加え、カクテルグラス、解けた包帯、怪しく光る満月など、周りの小道具の使い方が上手く、キャラクターの魅力をさらに引き立てています。
0号は髪に隠れて片方の目しか見えていませんが、その片目を流し目に紅く光らせることで、彼女の性格や、このイラストに合ったセリフまで想像することができますね。シンプルな構図とポーズですが、一つひとつに無駄がなく、表現力豊かな作品だと思います。
ただ欲をいえば、シンプルなイラストだけに、背景のシンプルさも強調されてしまうので、雲や星などもう少しニュアンスが加わると良いですね。
以上、『ハッカドール ハロウィンエンドカード制作コンペ』の結果とハッカドールチームからの講評でした。
これまでいちあっぷ講座ではコンペに加え、ハッカドール1号~3号、そして0号、4号と各キャラクターに焦点を当てて描き方のヒントをご紹介してきました。
これからも「3号くん描きたいなぁ……(他にも1号や2号)」という方に朗報です。実は前々からハッカドール1号~3号に同人マークが付いており、二次創作を歓迎しています。なのでキャラ愛が溢れてファンアートを描きたいときに是非読んでみてくださいね!