今回はイラストレーターのyaki*mayuさんが教えてくれる、初心者が陥りがちな描き方を原因から突き止めて解決を目指す講座。
今回は角度がついた体の描き方です。
斜めを向いた顔は描けるようになったけど、斜めを向いた体を描くのは苦手という方は是非ご覧ください。
▼目次
角度がついた体を上手く描けない理由2:「付け根をよく分かっていない」
なぜ角度がついた体が描けないのか
イラストを描きはじめたばかりの頃は、顔を中心に描くことが多いと思います。
しかし、だんだん顔を描くのに慣れてきて体を描きはじめてみると、なぜか上手く描けない……
例えば、こんな感じの体になってしまう場合です。
こちらは少し斜めを向くことを意図とした立ち絵。顔は斜めを向いているのに、なぜか体は正面を向いているような印象があります。
今回はそんな「なぜか上手く描けない!」の「なぜか」をハッキリさせて、解決する方法を紹介します。
角度のついた体を上手く描けない理由1:「平面になっている」
この「なぜか上手く描けない!」イラストは、なぜ斜めを向いていない印象があるのでしょう。
それは側面部分が描かれていないからです。
正面向きのイラストを平面のまま角度を変えただけの絵になっています。
このように、側面の部分が描かれていないため、違和感が出てしまっています。これが「なぜか上手く描けない」の「なぜか」のひとつです。
角度がついた体を上手く描けない理由2:「付け根をよく分かっていない」
この「なぜか上手く描けない!」イラストをさらによく見てみましょう。
このように、付け根部分が真っ平らになっています。これが「なぜか上手く描けない」の「なぜか」のもうひとつです。
斜めから見た場合、各パーツの付け根部分を意識すると立体感を表現しやすくなります。つまり、付け根部分をよくわからずに描くと、立体感が上手く表せず、下手な印象に繋がってしまいます。
解決!角度のある体が描けるテクニック
「平面になっている」のと「付け根をよく分かっていない」と、下手に見えてしまうことがわかりましたね。
では、どうしたら解決できるのでしょう?
一番簡単なのは、「簡単な立体パーツに分けて描いていく」方法です。
まず、付け根を意識した首のアタリを描きます。円柱のような形です。
次に側面のある胴体のアタリを描きます。このとき、首があたりの中心に来るようにしましょう。
女性キャラの場合は、胸も描きます。胸は胴体の全面部分に付きます。
付け根を意識して腕を描きます。胴体の側面に腕が付くようにしましょう。
この際、肩を描く意識を忘れずに気をつけましょう。
最後に、アタリに沿って服やアクセサリーを描いたら完成です。
最後に
以上で今回の記事はおしまいです!
このように、角度のあるポーズを描こうとして上手く描けないのは、正面のときは見えない付け根や側面がよく分かっていないケースが多いです。今回の記事を読んで、角度がついたら「そのときに見える面」を意識することで、良くなることを知ってもらえたら嬉しいです。
付け根や側面を意識して様々なパーツを組み立てることで、色々なアングルの絵が描けるようになっていきます。なので、こういった点を意識していろんなアングルのイラスト描くことでイラストも早く上達すると思いますので、ぜひ頑張ってみてください。
まとめ
「なぜか上手く描けない!」の「なぜか」は
- 平面になっている
- 付け根がよく解っていない
「解決方法」は
- 簡単な立体パーツに分けて描いていく
これからもイラストが上達できるよう頑張っていきましょう!それでは、ありがとうございました。
著・画 yaki*mayu
twitter:https://twitter.com/yaki_mayu
Pixiv:https://www.pixiv.net/member.php?id=1689995
フリーランスのイラストレーター。萌系イラスト中心で主にソーシャルゲームなどのキャラクターデザイン、スチル、カードイラストなどのお仕事をいただいております。晋遊舎「デジ絵の文法」「イラストレーションスーパーテクニック」での執筆や、オンラインイラスト講座サービス「Palmie」で講師をさせていただいたりと、絵の先生としても活躍させていただいています。