知ってるだけでうまく描ける!冬服のコツ
2019.01.18
yaki*mayuさんの新シリーズ、「知ってるだけで上手く描ける 服装のコツ」第2回。この講座ではいろんな服装を描く上で、「事前に知ってるだけで、作画力がアップする知識」を紹介していきます。
描き慣れない服装で悪戦苦闘されている方や、服装の作画をワンランクアップしたい方は、是非ご一読下さい。
今回は、学生キャラクターを描く上で欠かせない制服の中から「ブレザータイプの制服」のコツをご紹介したいと思います。ジャケットやスカートの描き方は色々応用が利くので是非参考に☆
今までの”知ってるだけで上手く描ける 服装のコツ"シリーズ第1回「冬服のコツ」、第2回「メイド服のコツ」もチェックしてみて下さいね。
▼目次
ブレザータイプの制服のコツ
着こなしを決めよう
ダーツの表現でジャケットらしさをアップ
ジャケットの合わせは男女で逆
チェック柄は太い線と細い線の組み合わせ
完成!
それでは、今回のテーマである「ブレザータイプの制服」のコツを見ていきましょう。
制服を描く時は、まず「着こなし」を決めてから描くことが大切です。
上図のように「まじめな着こなし」なのか、「ゆるい着こなし」なのかなど、今から描くキャラクターの着こなしを決めていきます。
具体的に、以下のようなことをしっかりと決めてからイラストを描くようにしましょう。
これらを決めることで、作画に具体性が出てイラストが上手に見えます。また、キャラクターの性格や個性を表現することができます。
意外に忘れがちなのが、ブレザージャケットのダーツのラインです。ダーツとは、服を身体によりフィットさせる為に入れた縫い目のことです。
ダーツのラインを描くと、ジャケットらしさをより表現できるのでオススメです。 ダーツの位置は上図以外にも色々ありますので、自分の描きたいイメージに合ったジャケットの写真などを参考にすると良いでしょう。
間違えやすいのが、ブレザーの合わせの重なり方です。 一般的にジャケットの合わせは男女で逆になります。
この合わせを間違えて描いてしまったと思われるイラストをよく見かけるので、注意しましょう。
ブレザータイプの制服で良く描かれる、「チェック柄のスカートの描き方」を紹介します。
チェックはこのように、太い線と細い線を組み合わせると簡単に描くことができます。 (※上図カッコの中の「乗算」「半透明」「発行」「オーバーレイ」などの記載は、レイヤーの種類、または、設定です。)
このようにレイヤー設定をし、線を重ねると自然なチェック柄を作ることができます。
また、線の組み合わせ方を変えれば、様々なチェックを描くことができます。
これらを利用して、ブレザーの制服イラストの完成です!
着こなしやダーツ、チェック柄、合わせの向きなど、「知ってるだけ」「意識するだけ」でブレザータイプの制服らしさがアップするポイントを紹介させていただきました。
ブレザーの制服にも様々な服装があるので、今回紹介した中で自分のイラストで活用できそうな内容がありましたら是非使ってみてください。
このシリーズでは、一度読むだけで、その服装を描く時に思い出して活用できるようなテクニックをどんどん紹介していきます。 次回も服装別の「作画ポイント」や「描く時のコツ」をご紹介しますので、是非見てください。これからも頑張って、いちあっぷしていきましょう!それでは、ありがとうございました。
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フリーランスのイラストレーター。萌系イラストを中心に主にソーシャルゲームなどのキャラクターデザイン、スチル、カードイラストなどのお仕事をいただいております。晋遊舎「デジ絵の文法」「イラストレーションスーパーテクニック」での執筆、ホビージャパン「スーパーデフォルメポーズ集 ラブラブ編」でのコラムの担当など、絵の講師としても活躍させていただいています。