女子ゲーNo.1を目指すジークレストに聞く! 『夢100』アートディレクターが語るCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオ)のココがいいぞ!

女子ゲーNo.1を目指すジークレストに聞く!  『夢100』アートディレクターが語るCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオ)のココがいいぞ!

クリエイターともなれば、自分の好きなツールやこだわりのツールがあるものです。

 

先日MUGENUPが実施した「イラストレーター白書」では、アマチュアからプロまでイラストレーター全体で見てみるとCLIP STUDIO PAINT(以下クリップスタジオ)がもっとも多く使われていました。

 

プロの現場でも活躍しているクリップスタジオ。実際の業務でクリップスタジオを日常的に使っているジークレスト様に取材し、アートディレクターのぷらなりこさんから仕事でどのように使っているのか伺ってきました。


▼目次

ジークレストとは?

アートディレクターが推す! CLIP STUDIO PAINTの良さ

ジークレストでのCLIP STUDIO PAINT使用事例

CLIP STUDIO PAINTを使ってみたい方へ

 

※本記事は株式会社セルシスよりお届けします。

© GCREST, Inc.
© CELSYS, Inc.

ジークレストとは?

―― 今日はよろしくお願いいたします! まずはジークレスト様について教えてください。

広報 吉田
ジークレストは、女性向けゲーム市場でNo.1になるという「女子ゲーNo.1」を目指してサービスを展開しています。

 

4周年を迎えた『夢王国と眠れる100人の王子様』(以下『夢100』)や、『茜さすセカイでキミと詠う』(以下『アカセカ』)などを開発しています。

△『夢王国と眠れる100人の王子様』

△『茜さすセカイでキミと詠う』

 

―― どんな特徴がありますか。

広報 吉田
ジークレストは、サイバーエージェントグループの中でも特にものづくりに対してのこだわりが強い会社だと思います。

女子ゲー中心の会社だけに女性社員が多く、『夢100』のイラストに関わるメンバーは全て女性だったりします。

みんな良い意味でオタクというかエンタメコンテンツが好きな社員が多く、「自分たちが作っているゲームやキャラクターを推してもらえるように!」と思ってがんばっています。

このキャラのここが可愛い!ここが尊い!など、同じ目線と同じ言葉で仕事ができ、風通しは良い環境だと思います。

―― ぷらなりこさんは、そのジークレストでアートディレクターとして活躍されていらっしゃいますが、プロフィールを教えてください。

ぷらなりこ
私は新卒でサイバーエージェントに入社しました。複数のプロジェクトの原画担当やアートディレクターを経験した後、2017年に子会社のジークレストに異動しました。

現在では『夢100』のアートディレクターを務めています。
ぷらなりこ
仕事の内容としては、『夢100』のグラフィック全体の監修です。

絵柄や世界観がぶれないように、キャラの顔はもちろん、塗りやテイストなどのチェックをしています。

『夢100』のイベントのテーマや世界観はシナリオチームが考えるのですが、それらがしっかり表現されたグラフィックにするべく、衣装デザインとキャラクターのポージング、仕草なども現場のイラストレーターと一緒に考えます。

△ぷらなりこさんが描いた『夢100』4th Anniversaryのイラスト

 

―― 最近で何か印象に残ったエピソードはありますか。

ぷらなりこ
つい先日の2019年5月のイベント「甘い誘惑のルージュ」がまさに印象に残っています! 

王子の色っぽい一面を打ち出したセクシーなイベントテーマだったのですが、ユーザーの皆様からたくさんの反響をいただきました。

『夢100』の「ご意見BOX」やお問い合わせにいただいたコメントはいつも拝見しており、制作に活かしています。


アートディレクターが推す! CLIP STUDIO PAINTの良さ

―― まずはぷらなりこさんの考えるクリップスタジオの特長を教えてください。

ぷらなりこ
クリップスタジオにはたくさんの機能があって様々なことができますが、使っていて感じるのは【日本テイストのイラストを描くのに向いている】というところだと思います。

日本の特に商業イラストに多く見られる、線画をしっかりとってから着彩へ……といった描き方をするのであれば、クリップスタジオはツールとしては一番だと思います。

線にあまりとらわれずに絵作りをしていくコンセプトアートなどは、Photoshopなど他のツールを使っていらっしゃる方も多いと思います。
ぷらなりこ
それにマンガを描けるのもクリップスタジオの大きな強みですね。

マンガも日本テイストのイラストも線画が大事なポイントですが、クリップスタジオはなんといってもその線を引くのが得意なんです。トーンも使えますし、アニメーションも作れます。

最近ではiPadで絵を描く人も増えたので、クリップスタジオがフルバージョンでiPadに対応しているのも便利な点だと思います。

△ぷらなりこさんがクリップスタジオで描いたイベント「甘い誘惑のルージュ」のイラスト。

 

―― クリップスタジオは線を引くのが得意なんですね。

ぷらなりこ
そうなんです! 

クリップスタジオは線の描きごこちがスムーズですし、個人の好みに合わせて細かくカスタマイズできるんです。線を引く作業は全部クリップスタジオでやりたいくらいですね(笑)
ぷらなりこ
例えばベクターレイヤーという機能があります。

色々な場面で大活躍する機能なのですが、ベクターレイヤーの特長のひとつに複数の線が重なった交点からはみだした部分だけを消すことができるというものがあります。

これが、髪など複雑なラインを描くときにものすごく便利なんです!

勢いを大事に線を引いて、あとから余分なところだけを消すのも簡単。消しゴムツールで消したいところを慎重になぞる必要はありません。

△「ベクター用消しゴム」を使うことではみ出した線を簡単に消すことができる。

イラスト例は「いちあっぷ」のキャラクター。

 

―― 多彩なペンやブラシが配布されているのもうれしいところ。

ぷらなりこ
セルシスさんがユーザーのために運営している「CLIP STUDIO ASSETS」というサービスがあります。このサイトでは様々なペンやブラシが配布されているんです。

△「CLIP STUDIO ASSETS」で配布されている水彩系ブラシを使用して描いたもの。

水彩らしい柔らかなテイストが表現できる。

ぷらなりこ
例えばこのイラストは自分のtwitterで公開しているものなのですが、クリップスタジオのアップデートに伴いリアル水彩というブラシツールが入ったので、それを使ってみました。

画用紙の質感も入っているので確かにかなり水彩画っぽくなり、やわらかい雰囲気が出せたと思います。

―― 他にもお気に入りの機能はありますか。

ぷらなりこ
3D機能もよく使いますし、本当に助かるな~と思っている機能は、フォルダごとまとめて選択して様々な変形や移動ができるところです。

例えばキャラの目じりだけを少し調整したいときなど、これのおかげでレタッチがとてもやりやすいんです。

自分は結構クリップスタジオを使い込んでいると思うのですが、それでもまだまだ知らない機能があると思いますし、ツールとしてどんどんアップデートされています。

自分の使いたい機能を登録できるクイックアクセス機能を使って自分が一番使いやすいワークスペースにカスタマイズできるので、皆さんもイラストやマンガ制作に使い込んでほしいです。

△自由変形ツール。調整が効くのはペイントツールならではの強み。

ジークレストでのCLIP STUDIO PAINT使用事例

―― それでは、クリップスタジオを実際の業務ではどのように使っていらっしゃるのでしょうか。

ぷらなりこ
まず、そもそもジークレストでは「必ずこのツールを使ってください」という縛りはありません。最終納品データはPSD形式と決まっていますが、それまではどのツールを使っていてもOKです。

自分の場合、最後のデータ確認やレイヤースタイルなどはPhotoshopを使いますが、それ以外はほぼ全てクリップスタジオで仕事をしています。

特にレタッチするときは必ずクリップスタジオを使っています。
ぷらなりこ
また先ほどブラシやペンがたくさん配布されていると言いましたが、それを自分たちで作れるのも業務においてすごく便利なんです。

例えば衣装の装飾に使われるファーを描くためのブラシや、魚がモチーフのキャラクターのために鱗のブラシを作って、イラストチームのメンバーに共有したりもしました。

特に『アカセカ』ではクリップスタジオを使っている人が多くて、キャラ固有の刺青ブラシや和紙のざらつきを表現するざらつきペンなども使っていました。

夢100の立ち絵

△『夢100』は立ち絵がメインなので、衣装デザインにも細かくこだわって描かれている。

この衣装の一部もブラシが使われているそう。

 

ぷらなりこ
3D機能もよく使う機能のひとつです。

イラストの監修や修正指示出しの際、デッサンを直すためにイラストに赤入れしても、それだけではポーズや人体のひねりなどのニュアンスを伝えきるのが難しいときもあります。

そんなときに、参考事例として3Dデッサン人形でポーズ付けをすることで、すごくわかりやすくなるんですよ。ポーズのほかに椅子やソファのモデルなんかも使います。

△3Dデッサン人形。ディレクションにも役立っている。

ぷらなりこ
3Dといえば小物を描くのにもすごく便利なんです! 『アカセカ』は和風ファンタジーな世界観なので、和傘や扇子などの小物がよく登場するんです。

扇子を開くと畳まれていた扇面がジグザグに広がりますが、それをこちらに向けているポーズなどは描くのが大変なんです。

そういう時に3Dはすごく便利なので、3Dを利用してラフ制作をしていたりします。

△鎖のような小物表現は「鎖ブラシ」などを使うことで、作業効率化につながっている。

 

―― ジークレストさんでは、かなり多くの方が仕事でクリップスタジオを使っていらっしゃるんですね。

ぷらなりこ
現状ジークレストではクリップスタジオを使っている人が増えてきたのですが、本当はもっと普及してほしいくらいです。実は社内でクリップスタジオの勉強会をやったんですよ。

定期的にクリエイター主導で勉強会を開催しているのですが、もう一人のクリップスタジオ好きメンバーと共にクリップスタジオを布教すべく講座を開催しました。

その他にも美大の同級生といっしょに旅行する飛行機の中で(笑)、クリップスタジオの使い方を教えたこともあります。

―― 便利なところばかりお話いただきましたが、逆に、ここはちょっと……というところはありますか。

ぷらなりこ
やっぱり複数のツールを行き来していると、互換性の面で不都合なところは見えてきます。

フォルダの階層が深すぎるとレイヤーが破損してしまったり、付いていたはずのレイヤースタイルそのものが消えてしまったり。加算レイヤーなどは若干見え方も違ってきます。

でもそれとわかって気を付ければ問題ないので、あまり気にしていませんね。

CLIP STUDIO PAINTを使ってみたい方へ

―― 最後にイラストを描こうという方やツールに迷っている方に向けてコメントをお願いいたします。

ぷらなりこ
クリップスタジオは機能がたくさんありますが、逆に機能やカスタマイズできるところが多すぎて、ハードルが高いと思われる方も多い印象です。

だけどまず触ってみてほしいんです! 実際にクリップスタジオを使ってみてから、必要な機能を調べたり使い方を学んでいけば、機能が多くても慣れていくと思います。

そしてカスタマイズを恐れないでください! 配布されている便利なものを拝借して自分なりのワークスペースを作れば、本当に快適になりますよ!

△ぷらなりこさんの作業環境。あなただけのワークスペースをカスタマイズしてみては!?

ジークレストではこんな人材を募集中です!

―― いろいろとお話を聞かせていただきましたが、ジークレスト様では人材募集中だと伺いました。

広報 吉田
そうなんです!
ジークレストは女子ゲーNo.1を目指していますが、そのためにはいろんな挑戦が必要だと思っています。

これまでにはなかった作品、あえて冒険してファンの皆様の心にしっかり刺さるような作品、無視できないようなコンテンツを作っていきたいと考えています。

新規開発中のゲーム『星鳴エコーズ』では、今までとちょっと毛色が違う新しい試みに取り組んでいますのでぜひご注目ください。

そして女子ゲーNo.1を目指すためにも、ぜひジークレストで働きたいという方を募集しています!

△星鳴エコーズ

 

―― どんな方に来てほしいですか。

広報 吉田
ぷらなりこのようにアートディレクションができる方、自分一人でイラストを描くだけではなく、作品の世界観を一緒に創りだしていく……そこにたずさわりたいと思っていただける方は大歓迎です。
ぷらなりこ
ジークレストのいいところはオリジナルIPで勝負し続けているところだと思います。『夢100』も『アカセカ』も、そして『星鳴エコーズ』もオリジナルIPです。

『夢100』では国ごとのモチーフや成り立ちなど細かく設定されており、立ち絵の衣装もとても繊細に作り込んでいます。いろんな意見やアイデアを出すのが楽しい方や、コンテンツ愛を持ちつつも仕事としてや業務をまとめられる方など、ぜひご応募ください!
広報 吉田
ジークレストはコンテンツのことが好きな人が多いので、やはりゲームやアニメ、マンガといったコンテンツが好きで触れてきた方や、キャラを推す気持ちがわかる方はすぐなじめると思います。

ぜひいっしょにジークレストで働いてみませんか?

 

▶ 本企画にご協力いただいたジークレスト様の採用サイトはこちら

 

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