配色の比率は70:25:5! キャラクター配色の決め方 基本編
2015.06.19
色は「色相」「彩度」「明度」と呼ばれる3つの属性を持っています。この3つをコントロールすれば、キャラクターイメージを踏襲した配色や注目させたい部分を色だけで強調できます。
今回は色の基礎講座として
についてご紹介します。
「いまさら聞けない!」と思いつつも、実は3つの違いをはっきりと認識していない方も多いのではないでしょうか。お絵かき初心者さんも、改めて色彩理論をおさらいしたい方にもオススメです。
色相とは「赤」「黄色」「青」のような色の相違を指します。
彩度とは、色の鮮やかさの度合いです。 彩度が高ければ高いほど目を惹く効果があります。
【ポイント】
明度とは色の明るさ度合いです。明度が高いと明るくやわらかな印象になります。
明度の差が大きいとコントラストが高くなり見え方がはっきりします。
【ポイント】
イラストの仕事では色の修正指示が多いので、色の三属性の理解はもちろん色調を自在に変える技術も求められます。
△修正指示の例
デジタルイラストでレイヤーをしっかり分けている場合、希望パーツの色味だけ画像ソフトの色調補正機能を使えば簡単に調整することができます。
今回は例として、CLIP STUDIO PAINTを使います。色を変更したいレイヤーや範囲を指定して、「メニュー>新規調整レイヤー>色相・彩度・明度」を開くと色調整ができるメニューが開けます。バーのスライド、数値の設定で色を確認しながら調整しましょう。
色相環とは色相を輪のような円い形に配置したものです。
色相環で向かい合う対角線(図内の赤矢印)の位置にある色同士が補色です。組み合わせることでお互いを鮮やかに見せる性質があります。色相環を意識して配色を組み合わせることで、見せたい場所を目立たせたり強調したりすることができます。
彩度が高く明度が同じぐらいの色を並べた時に、色の境目が白く光って見える効果を「ハレーション」といいます。目がチカチカするほど強烈に見える組み合わせです。あえて効果を狙う以外は、ハレーションがおこらないように配色しましょう。
イラストは描写の上手さも重要ですが、色彩理論をもとに配色を行なうことで大きく印象が変わります。色は理論に基づいて構成できるものが多いので、自分の知識とセンスを照らし合わせながら色合いを考えてみましょう。