厳選!デジタル絵で覚えておきたい塗り方4種類
2014.12.26
デジタルイラストには、アニメ塗り・厚塗り・ブラシ塗りなど様々な塗り方があります
全てのデジ絵の基礎となる、アニメ塗りを大特集。
これから塗りを勉強したい方や厚塗り&ブラシ塗りの基礎力アップを目指したい方にもオススメです。
基本的にアニメ塗りは、
という特徴を持った塗り方を指します。
レイヤーはベースとなる配色、ハイライト、薄い影(1影)、濃い影(2影)の4枚でおおかた描写できます。
アニメ塗りは、アニメーション作品で使用される「セル塗り」に近いため、イラスト業界でもアニメ塗りと呼ばれるようになりました。
TVアニメとモバイルゲームのアニメ塗りは用途が異なるため、違いがあります。
媒体別の特徴を押さえて相違点を押えましょう。
TVアニメの絵は動かすことを想定しているので、描き込みが多いほど手間がかかります。
その結果、
ことで絵の単純化をしています。
モバイルゲームは静止画のビジュアルが大切なため、リッチ感が重視されます。
そのため、TVアニメのアニメ塗りより描き込み量が多いです。
アニメ塗りは全てのデジタルイラストの基礎となりますが、簡単ではありません。シンプルな塗り方なので手数でごまかせず、光源の設定やパーツの形状をいかに正確に取れるかが制作の鍵になります。影色を増やせば、リッチなイラストに仕上げることも可能です。
△リッチなアニメ塗りの例
初心者向けにアニメ塗りの塗り方(フロー)と特徴について押さえましょう。
アニメ塗りは
1.線画
2.ベース色塗る
3.1影塗る
4.2影塗る
5.ハイライト入れる
6.仕上げ(グロー効果や色トレス)
流れで制作できます。
アニメ塗りは線画が目立つので丁寧に制作しましょう。また、仕上げのグロー効果はアニメ塗りの印象をガラッと変えるので覚えておきたいテクニックです。
アニメ塗りの特徴は主に以下の3つです。
シンプルな塗り方なので、線画のクオリティや素体の良し悪しが目立ちます。ごまかしが効きにくいため、アニメ塗りを練習すると、自然と塗り以外の地力も向上するでしょう。
影の色数を少なくできるので、コツを覚えると比較的短時間で仕上げることができます。ポートフォリオが寂しく感じたら、短時間で数を作れるアニメ塗り作品を増やしてみるのはいかがでしょうか。
アニメ塗りのイラストは、実はモバイルゲームにおいて大きなトレンドを占めています。理由のひとつはテイストを合わせやすく、短期間で高品質なものを大量制作できるからです。また、レイヤー構成がシンプルで修正しやすいことも制作側の理由のひとつだと考えられます。
様々な塗り方に応用できます
ブラシ塗り(ギャルゲ塗り)は、アニメ塗りにグラデーションや描き込んで制作します。