髪を描くときに、自然になびいた髪の表現に四苦八苦したことはありませんか?
そこで、今回は「シルエットから捉える、なびいた髪の描き方」をご紹介。髪をシルエットで捉え、毛束として考えることで髪の動き方が考えやすくなります。あわせて、風の強さに伴う髪の動き方についても考えてみました。
▼目次
シルエットから髪を描く方法
今回はシルエットを使って、なびく髪を描く方法を紹介していきます。
まずは、シルエットだけで構いませんので、髪の大まかな流れを決めます。ポイントは風の方向を意識することです。
次にモミアゲ辺りの後ろ髪の前後感などに合わせて毛束を作ります。ここでは色分けしつつ、ベタ塗りで毛束を作りました。毛束一つひとつの動き方を考えやすくなります。
もっと細かく髪を描きこみます。先ほどの毛束の中間にも隙間を作ってあげるとエアリーな印象になります。
ベタ塗りを元に太い線でアウトラインをとって、シルエットを明確にします。
細い線で髪の流れを描きこみます。色分けした毛束の流れに沿って描きましょう。また、細い線が重なる部分などはあえて描きこまないようにするとごちゃつきません。
最後に陰影を描きこんで完成です。
立体的に描ける、髪の形状の考え方
髪は基本的に薄っぺらいリボン状の形を意識しましょう。表面と裏面を描くことでグッとそれらしくなります。
髪型別のなびかせ方
続いて、髪型別のなびかせ方のポイントを紹介します。
毛先が重いボブのような髪型は、表面の髪型を描いた後に裏面を描いてあげると立体感が出ます。
ツンツンした髪型は、風が当たる部分をつむじのように見立て、そこから広がるようにしてあげましょう。また、上向きの髪と下向きの髪をランダムに生やすとなびいているように見えます。
ツインテールは、太いメインの毛束を描いた後、細い毛束を周りに描きこんであげるとふわっとした感じが出てそれらしくなります。
風になびいた前髪集
風の強さによっておでこの出かたを変えてあげると風量を想像できます。
- 風が弱めの時は毛束がばらけ、おでこもそれほど見えない状態に。
- 強くなってくると左右に分かれ、おでこが三角形に見えてきます。
- 更に強くなると髪が逆立ち、おでこがすべて見える状態になります。
最後に
なびく髪があると画面が華やかになります。
素敵な絵作りのお供にしていただければ幸いです。
著・画 安田昴
フリーランスのイラストレーター。ソーシャルゲームの絵などを描きながらこちらで記事を書かせていただいてます。CGデザイナーの経験あり。何かありましたらこちらにお願いします。
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