イラストを描くときに「しっかりと塗り込むのが手間」、「落書きだけどもうちょっと綺麗に見せたい」と思うことはありませんか?今回はワンドロや落書きなどで役立つテクニックをご紹介します。
▼目次
落書きに使える線画のテクニック
落書きに使える線画のテクニックを3つ紹介します。
1.斜線で影を足す
線画イラストに斜線の影を足すことで、線画のみの状態よりも密度感が出ます。斜線を描くときは、主線よりも細めのペンを使用しましょう。
2.線の強弱をハッキリさせる
線の強弱をハッキリさせることで、線画だけで立体感が生まれ、イラストが引き締まって見えます。線が重なる場所や丸みを帯びている部分を太くしてみましょう。
3.ニュアンスのあるペンを使用する
鉛筆や水彩などのニュアンスがあるペンを使用ことで、一味違った表現ができます。
鉛筆
鉛筆で描いた線画です。鉛筆のテクスチャ効果でアナログ感のある雰囲気を演出できます。
水彩平筆
水彩平筆で描いた線画です。平筆を使用した為、マーカーのような角張った線になりポップな雰囲気が出ます。
落書きに使える塗りのテクニック
落書きに使える塗りのテクニックを5つ紹介します。
1.背景のみ塗る
背景を塗るだけでも、ポップな印象を与えられます。
2.人物のみ塗る
人物のみ塗ることでシルエットがはっきりして上手く見えます。逆光のような印象も与えられるのでちょっとした雰囲気も作れます。
3.影を塗る
手短にでも影を塗ると立体感が出るので上手く見えます。
塗り方は様々ありますが、例えば「単色で塗るパターン」や「1パーツに一色を使うパターン」があります。
単色で塗るパターン
影が落ちる部分を単色でベタ塗りすることで、絵にメリハリと立体感が出ます。さらに、線画色と影色を同系色にすると絵全体が馴染みやすく、反対色にするとおしゃれな印象が与えられます。
1パーツに一色を使うパターン
こちらは1パーツに1色使用したパターンです。髪の真ん中の部分に丸をいくつか描くとポップな印象になります。
4.部分的に色トレスを行う
部分的に色トレスをすることで、カラフルで可愛らしい印象になります。全体に色トレスするとのっぺりとした印象を与えるので、元の線画の色を部分的に残しながら塗りました。
5.水彩ブラシで塗る
水彩ブラシで塗ると暖かみのある印象になります。しっかりと塗りきらずに白い部分を残しながら塗るのがコツです。
落書きに使える仕上げテクニック
落書きに使える仕上げテクニックを4つ紹介します。
1.グラデーションを追加する
下塗りにもう一色プラスして、エアブラシでグラデーションをかけることで華やかな印象になります。瞳や肌はグラデーションのみだと物足りないので、今回は影も塗りました。
2.影+ハイライトを追加する
シンプルなアニメ塗りです。簡単に影を落とし、光源側にハイライトを与えます。シャツなどベース色が白っぽい場合は影を、色味がしっかりとある場合はハイライトだけを塗ることで綺麗に見えます。
3.テクスチャを追加する
テクスチャを利用することで簡単に絵の情報量を増やせます。例では、ホログラムのテクスチャにオーバーレイとスクリーンをのせてカラフルにしてみました。
4.線画を省略する
ボタンやスカート、襟のワンポイントなど、明度差がある部分を描く際は、思い切って線画を省略するのも手段の一つです。
線画を省略して描いたときは、グラデーションや影をつけて立体感を出してみましょう。
終わりに
落書きをいい感じに見せる方法はいかがだったでしょうか? あまり時間をかけずにできる技法なのでワンドロなどにも利用できます。
様々な技法を1つずつ紹介していきましたが、2つ以上の技法をかけ合わせるとさらに面白い効果が出るので色々組み合わせてみましょう! 少しでも参考になる箇所があれば幸いです。
著・画 川下ろっかく
フリーのイラストレーター。主にPBWで活動させていただいております。普段はpixiv等で講座と女の子描いてます。
Twitter:https://twitter.com/nagaredasu