Twitterやpixivなどに投稿されるたくさんのイラスト。誰しもが自分の描いた作品を大勢に見てほしいと願っているのではないでしょうか?
女性を描くにあたって外せないのが、「胸の描き方」です。胸はキャラクターの魅力や個性を演出する重要なパーツです。誰もが理想的な胸を描きたいと試行錯誤していることでしょう。
自然な胸の形や柔らかそうな胸を表現するのは難しく、そのためマスターできればイラストの映えはグッと高まります。
今回は、技法書レーベル「いちあっぷブックス」から、『映え作画~プロ100人が教える魅力的なキャラ作り~』より、自然な胸の描き方をご紹介します。
▼目次
胸は衣服によって形を変える
基本的な胸の描き方を覚えよう
1.まっさらな状態に胸を描く
2.胸板に玉を乗せる
3.胸の付け根の線を繋げる
4.自然な形に整える
5.線を整える
胸は衣服によって形を変える
自然な胸を描くコツは、胸は衣服などによって変形するという点を意識することです。
胸を形作る脂肪は柔らかく、重力や衣服などの影響を強く受けています。単純な丸ではなく、外的要因によってどう形が変わるかを考える必要があります。
上図のイラストから、自然な胸の描き方を見ていきましょう。
上図の胸はまん丸で可愛らしい印象を与えますが、着衣による形の変化がなく、少し違和感があります。胸の位置も高いところも、自然さを下げてしまっています。
上記の点を踏まえて、自然な胸の形を意識したのが上図です。
下着や水着などを着用している場合、ワイヤーやパッド・カップで補正された形状を意識しましょう。下着のストラップで身体の厚みを表現することもできます。また、デコルテの三角形を意識して胸の位置をやや下げました。
基本的な胸の描き方を覚えよう
まずは基本的な胸の位置や自然な形とその描き方を覚えましょう。
胸はポーズや動きによって筋肉以上に形や位置の変化が大きく、基本的な状態をおさえることでそこからどう変わるかが考えられます。
1.まっさらな状態の胸を描く
胸は胸板の上に脂肪が乗っているイメージなので、まずはまっさらな状態の身体を描きます。
2.胸板に玉を乗せる
一度、胸板へ玉を乗せて、単純な形から描いていきます。
3.胸の付け根の線を繋げる
鎖骨と胸の間の空間(デコルテ)を意識して玉の位置を下げ、胸の付け根からの線を繋げます。デコルテは逆三角形のイメージです。
4.自然な形に整える
正面から見た胸は、勾玉のような形をイメージすると自然な形になります。下着などで補正されていない場合、基本的にあまり深い谷間はできません。
5.線を整える
最後に線を整えて完成です。
最後に
自然な胸の形は単純な丸ではなく、重力や衣服によって変形した状態です。これを意識することで、より魅力的なトルソーを描くことができます。まずは基本的な状態の胸を理解して、そこからどう変形するのか考えましょう。
「自然な胸の描き方」や「映えるイラストのテクニック」について更に知りたい方は、『映え作画 ~プロ100人が教える魅力的なキャラ作り~』をご覧ください。
まとめ
- 自然な胸を描くコツは、衣服や重力による変形を意識すること
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