あなたは「地面の描き方」について考えたことはありますか?意外とイラストには大切な要素なんですよ、地面。
今回はそんな地面の中でも芝や雑草が生えている地面を、イラストレーターの有馬憲吾さんが動画を通じて教えてくれます。
背景が苦手な方でも、1からレクチャーしているのですぐに描くことができます。
初心者や中級者ぐらいの方には特にオススメです!
記事の最後には動画もあるので要チェック!
0.配布されているブラシを使って簡単に描こう
有馬さんが配布している特製ブラシを使うことで簡単に草を描くことができます。
まずはブラシをダウンロードしてみましょう。
▼下記のサイトを経由してブラシをダウンロードできます
http://bgillust.blogspot.com/2014/11/arino05.html?spref=tw
1.地面の範囲を決める
ブラシをダウンロードしたら、そのブラシを使って単色で地面を描画します。
どんな形の地面でも構いませんが、ここで描画する地面が今後の基盤となっていきます。
濃い緑で塗って立体感を出す
次に描画した緑よりも濃い緑を上から塗っていきましょう。
ブラシは不透明度50%ぐらいに設定し、草のかたまりをイメージして大まかに描くことで自然な描写に見えてきます。
ブラシを操作しながらサイズを変化させていくと単調な地面になりにくいのでオススメです。
さらに濃い緑で地面を描画すると立体感が生まれ、リアルな地面に見えてきましたね。
2.細かい草を描いてメリハリを付ける
注目してもらいたい部分に細かい草を描いていきましょう。
背景内にもメリハリを付けることで視線が誘導され、見栄えが良くなります。
細かな草は、先ほどのブラシのサイズを小さくし「ちょん、ちょん」と草を一つひとつ生やすイメージで描いていきます。
不透明度も50~70%程度で良いでしょう。
遠くから見て、バランスが取れているか確認しよう
一点に集中して見ることも大事ですが、一度引いてみて全体のバランスを見ながら草を描くことも大切です。
時々キャンパスを小さくして確認して見ましょう。
ランダム感を出して、自然な雰囲気にしよう
草を描くと決めたら、その箇所すべてを草で埋めず、たまに隙間を空けましょう。
その結果、ランダム感が生まれて自然な雰囲気が出ます。
ハイライトを入れて視線を誘導させよう
色合いにもメリハリを付けます。
こちらでは少し明るい緑色で草にハイライトを入れて、視線を誘導させます。
土の地面を入れてみよう
生い茂った芝の中に土の地面が見えていることがありますよね。
イラストにも土が見えている地面を入れることによって、自然らしさが出てきます。
土の上から草を描く
土がむき出しの状態でも良いですが、土の上に少し草を乗せて描くとさらに自然感が増します。
見せたくない場所はコントラストを下げる
「ここは見せなくていいなぁ」という場所は、あまり描き込まず、コントラストを下げておきましょう。
人間の目にはコントラストが低いと視線に入りにくい特性があります。
草の生えている地面の描き方まとめ
草が生えている地面は、要素を塊で捉えてメリハリを付けると自然に見えます。
その為、
1. 大雑把に地面のベースを塗る
2. 細かな草を塊として生やす
の流れで描くと良いでしょう。
以上、今回は草の生えている地面の描き方について見ていきました。
背景のイラストは大変だと思われがちですが、こういったシンプルな方法でやれば簡単です。
ブラシの動きや細かな解説をみたい方は有馬さんの動画をチェック!
有馬憲吾のプロフィール
印刷会社を退職後、友人とデザイン会社を設立。現在イラストレーターとして活躍中。
モットー『なんでも楽しくやる』
座右の銘『面白き事も無き世を面白く』
イラスト、デザインのお仕事は随時受付中です。
Twitter|https://twitter.com/arimac02