波の表現はハイライトと影を描くのがポイント!海の描き方講座
2017.02.27
「海の描き方」「水面に浮くものの描き方」に引き続き、水中の描き方を背景イラストレーターの有馬憲吾さんがご紹介してくれます。
水の中をどういう風に塗ればいいのか、どういうグラデーションをかけると表現しやすくなるか、描き方の一例としてご参考いただければと思います。
記事の最後には動画解説も載っているので、こちらもお忘れなく。
今回のモチーフはこちらです。水中の描き方と泡の描き方を2 STEPに分けてご紹介します。
▼目次
まずグラデーションツールを使って水中の色を塗ります。底に近いほど暗くなるので、上は明るく、下は暗めとグラデーションをかけていきましょう。
さらに軟らかいブラシ(不透明度30%)で加筆すると、明暗にメリハリが出て、より海らしくなります。
光が差し込んでいる様子を、そのまま軟らかいブラシで描き込んであげると、より水中らしい表現につながります。
次に泡を描きます。まずは、暗めの色で泡のディテールをとります。
光は水面側から差すので、泡の輪郭沿いと奥側が光っているようにハイライトを入れました。泡は透明なので水中の色をスポイトし、泡を塗ってあげると透明感の描写につながります。
泡の柔らかさを表現するために、塗った部分をぼかします。ぼかすときは球体に沿って動かし、ぼかすと良いです。
泡の表現で大切なのはハイライトです。このハイライトを引き立たせるために暗い部分をつけてあげると泡らしく見えてきます。
暗い部分と明るい部分を混ぜて、さらに透明感を出していきます。このときも球体に沿ってストロークしましょう。
その後、泡の輪郭を整えつつ、軟らかいブラシで点々とハイライトを付け加えると反射光が強まり、泡が映えます。
最後の仕上げとして、泡を描いたレイヤーの下に、フワッと反射する光を入れてあげると、水中に揺らめく泡の完成です。
ブラシのタッチや、さらに細かい解説は動画をチェック!
印刷会社を退職後、友人とデザイン会社を設立。現在イラストレーターとして活躍中。
モットー『なんでも楽しくやる』
座右の銘『面白き事も無き世を面白く』
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