初心者の「なぜか上手く描けない」を解決!胸の描き方テクニック編
2017.10.20
今回は初心者が陥りがちな描き方を原因から突き止めて、解決を目指す講座。教えてくれるのはイラストレーターとして活躍しているyaki*mayuさんです。
顔が描けるようになると、次は全身を描いてみよう――と、する方は多いと思います。ですが、なかなか上手く描けず、苦戦する人は多いのではないでしょうか。
その中で初心者の方がつまずきがちな、腰まわりの描き方についてテーマを絞り、ありがちなミス、改善方法をご紹介していきます。
▼目次
腰が上手く描けない理由2:「くびれをなんとなくで描いている」
「顔が描けるようになってきたから全身を描いてみよう!」と思ったときに、はじめは胴体が上手く描けず、なかなか初心者から抜け出せなかったりします。
例えば、こんな感じのイラストです。一体何がいけないのでしょう?
今回はそんな「なぜか上手く描けない!」の「なぜか」をハッキリさせて、解決する方法をご紹介します。
この「なぜか上手く描けない!」イラストは、なぜ上手くみえない印象なのでしょうか。
こちらのイラストは、腰周りがすべて同じ幅なため、寸胴になっています。腰には「くびれ」などの強弱があり、それが描かれていないと下手な印象につながります。
もう一つの「なぜか上手く描けない!」イラストを見てみましょう。
こちらのイラストは、「くびれ」が描かれているのに、不自然にみえます。
その理由は「くびれ」を描くのに、なんとなくお腹周りを凹ませているだけで、骨格を考えられていないためです。
お腹周りのラインは、ざっくり見たときに骨格に沿って強弱ができます。これが全く意識できていないと、下手な印象につながります。
「寸胴になっている」のと、「くびれをなんとなくで描いている」場合に、上手く見えない印象になることがわかりました。
では、どうしたら解決できるでしょう?
簡単なのは「あえて腰のアタリを描かない」方法です。
胴体の骨格は、大きく分けて肋骨部分と骨盤部分でできていて、腰の部分は背骨でつながっているだけです。
この構造をシンプルに捉えて、腰周りを描いてみましょう。
まず、簡単な肋骨のアタリを描きます。
次に、簡単な骨盤のアタリを描きます。シンプルなパンツを描くイメージで、実際のパンツの同じ位置に描きましょう。
このアタリに沿って皮膚のラインをつないだら完成です。
胴体を描いてからの胸の描き方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
以上で、今回の記事はおしまいです!
初心者さんは胴体をパーツ分けせずに描いてしまいがちなため、不自然な印象になっている方が多いように感じます。
ですので、大きな骨の塊でパーツを分けて、腰は繋げるだけにすることで、簡単に人間らしい腰周りを描くことができると思います。
このイメージに慣れてきたら、細かい肉付きや、筋肉や骨の凹凸などを少しずつ表現していけるように練習すると良いでしょう。
「なぜか上手く描けない!」の「なぜか」は
「解決方法」は
これからも頑張って、いちあっぷしていきましょう!それでは、ありがとうございました。
web: http://yakimayu.com
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フリーランスのイラストレーター。萌系イラスト中心で主にソーシャルゲームなどのキャラクターデザイン、スチル、カードイラストなどのお仕事をいただいております。晋遊舎「デジ絵の文法」「イラストレーションスーパーテクニック」での執筆、ホビージャパン「スーパーデフォルメポーズ集 ラブラブ編」でのコラムの担当など、絵の講師としても活躍させていただいています。