2023年7月14日~9月15日にかけて、第4回マンガ・イラストコンテストが開催されました。
主催は専門分野を学び就職・デビューを目指す学校、総合学園ヒューマンアカデミー。本コンテストはマンガ家・イラストレーターを目指す若者、クリエイターにプロデビューする機会を創出するためのコンテストです。
マンガ・イラスト分野を中心に著名なクリエイターや企業に審査員として参加いただく本コンテストは、日ごろの成果の発表の場と、プロの技術に触れる機会を提供することにより、多くの参加者が、プロデビューへの機会に近づくものになればと考えております。
本記事では第4回マンガ・イラストコンテストの開催レポートをお届け。これまでのコンテスト結果は下記よりご覧ください。
※本記事は総合学園ヒューマンアカデミーのPR記事です。マンガやイラストのプロを目指す方は総合学園ヒューマンアカデミーへ資料請求ください。
審査員のご紹介
今回もクリエイティブ業界の一線で活躍するクリエイターや企業に審査員としてご参加いただきました。(以下、敬称略)
- 河本ほむら
- 武野光
- ぬこー様ちゃん
- さいとうなおき
- 村カルキ
- 株式会社MUGENUP
- 総合学園ヒューマンアカデミー
- エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(MSI)※協賛
受賞者のコメントやマンガの内容については、第4回マンガ・イラストコンテストの結果発表ページをご覧ください。
大好評!大賞受賞者は審査員との座談会に参加!
大賞受賞者には、恒例の好評企画である審査員との座談会イベントが贈られました。このイベントでは、業界で活躍する一流のプロフェッショナルたちと、受賞者が直接交流する貴重な機会です。
座談会では、受賞者たちが普段抱える悩みや挑戦について率直に語り合う場となりました。一線で活躍する業界の著名人たちが、自身の経験や知見を惜しみなくシェアし、受賞者たちに貴重なアドバイスをしました。
さらに、業界の舞台裏ついてもお話いただいたりと、受賞者たちが普段はなかなか知り得ない情報や視点を垣間見ることができました。これにより、受賞者たちは単なる表彰だけでなく、業界の深い理解や新たなインスピレーションを得ることができたと思います。
大賞受賞者と審査員たちの交流の場となったこの座談会は、コンテストの魅力を一層引き立て、未来の創作活動に対する新たな可能性を広げるきっかけとなりました。
一部紹介!座談会Q&A
座談会で取り上げられたQ&Aの一部をご紹介します。
Q.画面に配置するキャラクターや小物が少なくても絵が寂しくならない方法を教えてください。
A.
村カルキ先生:
鬼っ子さんはすでに描けていますが、モチーフの距離感を考えるのが手法のひとつです。近景、中景、遠景といった具合にモチーフを配置すると良いでしょう。コツとして、モチーフの重なりを意識すると距離感を演出しやすいです。
さいとうなおき先生:
モチーフに明度差をつけると絵が寂しくならないです。同じような明度だと画面がのっぺりしがちになります。鬼っ子さんの受賞作品では、光が差している演出をなされているので、そこに被さるようにモチーフを配置することで、各モチーフに明暗差が生まれて画面が映えてきます。
▲さいとうなおき先生の解説。光が指すところにモチーフを配置して明暗差を作る
Q.絵に個性を出すコツを教えてください。パッと見ただけで「この人だな」と思えるようになりたいと考えています。
A.
さいとうなおき先生:
個性を出しやすくするやり方という観点でふたつ考えられます。
ひとつは、個性となる絵柄の情報量を減らすこと。情報量が多いと絵柄を判断する材料が増えるので「この人だな」と思えるまでのハードルが高くなると考えます。なので、色数を減らしたり、線を減らしたりして絵柄を構成する要素を最小限の単位にすれば、自身が大切にしている要素が残り、その人の個性がはっきりと分かりやすくなると思います。
ふたつめは、絵の表現以外で個性を発揮することです。YouTubeやLIVE配信など活動内容やパフォーマンスをするだけでも個性を発揮する幅が広がります。これからの絵描きを取り巻く時代の変化を踏まえても有利になるかと。
村カルキ先生:
あくまで私はですが、 あまり「個性」にこだわらない方がよいと考えています。 「個性」は見る人や時代に依存することが多いです。
「個性」に固執すると絵をよくすることよりも「個性的になる」「人と違う絵柄になる」 ということが主題になり、それがよくない方向へ働くこともあります。
「人と違うこと」を個性とするよりも「自分の好きなもの」こそが個性だと考えます。なので、自分の好きなものを考え、インプットし、また商業での活動を視野にいれている場合はそこに流行を取り入れていくなど、柔軟に対応できれば、自分の「好き」を武器にでき、かつ長く戦えるイラストレーターになれるのではと思います。
Q.ストーリーに緩急をつけるにはどうすれば良いですか?
A.
河本ほむら先生&武野光先生:
ひとつは、1話の中で見開きで見せるところを作ることです。見開きは一番見せたいところなので、読者に分かりやすく伝わります。ふたつめは会話だけが続くような展開をさけることです。会話だけが続くと読者は退屈するので、絵で見せられるようにキャラクターを動かすようにしています。
ぬこー様ちゃん先生:
ストーリー漫画の考え方とは少し違うかもしれませんが、普段描いているエッセイ漫画では”間”を計算して作っています。同じようなコマ割りや構図が続くと退屈になるので細かいコマを入れて間をつくり、ページを読むスピードに緩急が生まれるようにしています。
Q.セリフの量を削るにはどうすれば良いですか?
A.
ぬこー様ちゃん先生:
いろんな手法があるかと思っています。
例えば、文章を削っても意味がつながる部分は削る。名詞だけでも話がつながることもあります。あと、絵に頼ることです。キャラクターの動作や感情もおおよそ絵だけで伝えられます。
河本ほむら先生&武野光先生:
ぬこー様ちゃん先生と同じく、絵に頼ることが重要だと思います。文章ベースでちゃんと会話させようとすると文章量が多くなりがちなので、普段私達が使っているような会話を意識すると良いと思います。
コンテスト連動企画スペシャルセミナーの紹介
本コンテストと連動して審査員の方々によるスペシャルセミナーが開催されました。今回はお絵描き講座系YouTuberとしても人気を博しているさいとうなおき先生が登壇!
作品の添削を通して、イラストを魅力的に見せる方法を教えてくれました。
さらに、これまでにもコラボ企画で開催されたスペシャルセミナー動画のアーカイブが公開されているので是非御覧ください!
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