クリエイターの努力と見返りは比例するか?

クリエイターの努力と見返りは比例するか?

今回は『それでイラストで食べていけるの?プロはみんな気づいている 稼ぐための考え方』(著:Ixy)の刊行記念の特別企画。本書に収録されている「Chapter01 本当にイラストでお金を稼ぐことはできるの?」に収録されている「努力と見返りは比例するか?」の内容をお届け!

 

本書が気になる方は、全国の書店やAmazonなどで販売するのでご購入ください。

 

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登場キャラクター

Ixy先生

フリーランスイラストレーター。はじめくんの質問に対し、プロとしての経験に、自身が考えを交えてズバッと解決してくれる。

はじめくん


イラストレーターとして稼いでみたいひよっこの絵描き。Ixy先生にイラストにまつわる疑問を投げかける。

努力と見返りは比例するか?

若い頃から絵を描いてきた人が実力と実績を積み上げてプロになる人もいれば、Ixy先生のように途中でキャリアチェンジしてイラストレーターになった人もいますよね。平均的に言って、イラストでお金をもらえるようになるまでは何年くらい絵を描く必要がありますか?

平均的と言われても、これは人それぞれ、ケースバイケースとしか言いようがないですね......。

でもでも、傾向みたいなのはあるんじゃないですか?

デビュー時の平均年齢とかはもしかしたらデータがあるかもしれないけど、それは過去の実績に過ぎないので、個々の志望者が実際いつデビューできるかの保証には全然ならないですよね。それよりむしろ、この質問をする人の心理には、クリエイター業に関する大きな勘違いが潜んでいるんじゃないかと思います。

努力が報われてほしい人には向かない仕事

イラストだけではなくゲームなどでもそうなのですが、作品を買ってくれるお客さんが制作にかけた時間を評価してくれることは基本的にありません(そういう特殊な宣伝戦略をとっている場合は別ですが)。

 

その作品が受け手にとって「いいもの」かどうかが全てで、そこにかけた時間も努力も作品にはほとんど関係がないんです。僕だって、かけた時間で絵を褒めてもらおうと思ったことなんて一度もありません。

 

イラストレーターになるためにかかる時間も同じことです。あるのはその人の描いた絵でお客さんが喜んでお金を出したいと思ってくれるかどうかだけで、何年修業したから専業イラストレーターになれます、といった決まりや法則は全くありません。

 

完全に人それぞれ、ケースバイケースです。逆に「こうすれば〇年でイラストレーターに確実になれます」などと明言している人がいたとしたら、その人は参考にしないほうがいいです。

 

実際この質問もよくいただくのですが、 そこから僕が感じるのは「努力は報われるべき」という考えです。あらゆる仕事がそうだと思いますが、特にイラストレーターのように作品というアウトプットが求められる仕事は、努力と結果の結びつきが希薄に感じられます。

 

ですので、努力が報われてほしいという気質が強い人は、比較的努力が報われやすそうな別の仕事に目標を変えた方がいいと思います。

 

そういう傾向が強い人は、すべきことを提示されてそれをキッチリとこなすことが求められるような、会社員などの方が向いているかもしれません。逆に僕はそういうことが苦手だったので、会社員を辞めてフリーランスイラストレーターになったわけです。僕にはそっちの才能があまりなかったわけですね。

 

このように、これもまた適性次第というわけです。が、前ページのような傾向がありつつもまだイラストで収入を得ることに挑戦したい方は、まずは専業ではなく副業など別の形でチャレンジして様子を見るのがいいと思います。そのやり方もあることについてはこの後触れますので、気に留めつつ読み進めてください。

まとめ

  • クリエイター業は努力が報われるとは限らない仕事である。
  • 何年修業すればイラストレーターになれる、という法則はない。

 

続きは、『それでイラストで食べていけるの?プロはみんな気づいている 稼ぐための考え方』(著・Ixy)にてお読みください。

 

(構成:いしじまえいわ)

※本記事は発売前の記載内容であり、WEB向けに一部調整しております。
その為、本書では一部内容が異なる場合がございます。


 

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